追伸

詩集 カレイの唄

詩集 カレイの唄

  のん気辛兵衛が即興で
       唄を歌い始めた

(カレイ)の唄を歌おう

     カレイ カレイ カレイ
  (カレイ)の唄を歌おう

   (加齢)(カレイ)(華麗)
  (カレイ)の唄を歌おう

    何とも仕方が
       ないことだけれど
        ひとつひとつ
    齢(よわい)を重ね
       華麗に 
      ステップを踏んで
      やりたいことをやり
    食べたいものを食べた
      行きたいところに行き
        なりたいものに
         少しは近づけた

     でも あるとき気が付いた
      身体が少しづつ錆び付いたり
         機能を損なったり
      時に役立たなくなったり
          し始めたのだ

  カレイ カレイ カレイ
      (カレイ)の唄を歌おう
(加齢)(カレイ)(華麗)
 (加齢)の唄を歌おう

加齢(カレイ)は平等

 ところで 言っておくが
  加齢(カレイ)は平等
  人間だれでも一年にひとつ
   齢(とし)を重ねる
   それを 幼いころは
    (成長)と呼んだ

   しかし50歳を境に
    気持ちとは裏腹に
  (カレイ)はいつの間にか
   (華麗)な輝きを減じ
  (加齢)による曇りを増す
   これは今産まれた
    赤ちゃんだって
   いずれ避けては通れない

男もおんなも向き合うときが来る(カレイ)

   男もおんなも(カレイ)
   (カレイ)(カレイ)
  避けて通ることなんて
    できない
  (カレイ)(カレイ)
    (カレイ)

   ひとごとでは
    すませられない

   一時も休むことなく
   押し寄せる(加齢)とは
    友達になるしか
     ないのかも
   青春時代 (絶望)と
    友人だったように

 百から逆算~

   これからたどる道筋を
    若かりしころの年齢に
      置き換えてみたら
       ちょっと仕組みが
        分かった気がする
          産まれてから
           しばらくは
        夢の中だった
      十歳になってやっと
         学校という
  集団生活にも慣れ
   十五の時は
   肩で風を切っていた
    二十歳のころは
   世間知らずの無鉄砲
     (カレイ)
    (カレイ)(カレイ)

   これからはきっと
    その逆コースを
     たどるはず
   今は
    こわいもの知らずの
     無鉄砲な暴走老人
   五年後は
     手のつけられない
    肩で風切るやくざ老人
   十年すれば
    集団生活の入り口
     それから先は
      夢の中
    もちろん
     九十を起点に
    考えれば余裕はない
     もうすぐ
      夢の中

(カレイ)の唄

   価値あること~
    それは
   命を味わい尽くし
    生き切ること
     (カレイ)
    (カレイ)(カレイ)
   (カレイ)は 最高の
    プレゼント~それを
    味わい~感謝すること
   おれも おまえも
    (カレイ)
   (カレイ)(カレイ)
    ここまでよく
     生きてきた
      ここからも
     お互い胸を張って
   (カレイ)に向かって
    GO GO GO

追伸
  どうやらこの辺が
   おさめどころらしい
   たくさん自分なりの
  詩や小説を書いてきた
   それも どうやら
    納め時が近いのかも
   だから
    ひとつひとつの
     作品が
   一層愛しく
  ちょっとわびしい
   (カレイの唄)にも
  思い入れが深くなる
   しみじみと
   この世に産まれて
  ことばと出会えて
    よかったと思う

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